〜緑色の血〜(前編)








燃料フィルター、プラグ、足回りとZ嬢のリフレッシュメニューも予定通り進み、

気分もルンルン、ついつい財布の紐も緩む春の訪れポカポカ陽気。

アペッ○スの剥き出しエアクリなんかも奮発して買っちゃったりして、

「俺のZを ”悪魔のZ” なんて呼んだやつぁ、何処の何奴よ!?」 みたいな。

あと、気になってるのはクラッチの滑りと、そろそろ暑くなってきたし

4年ほど前にDIYで交換したまま放置のクーラント交換を残すのみ。

去年直したエアコンもよく効くし…おいおい待てよ??今年の俺ってもしかして、、、





勝ち組かもネ☆(はーと)





全てのリフレッシュが終わった時、自身とZのご褒美として、

そして仕上げとして買い置きしてあったZ33純正リアエンブレム。

あまりの格好良さにもう待ちきれない。 シール剥がし剤をつかって古いシールをゴシゴシ。



ペタッ。



ぐぅおおおおおおおお!! ヤバイ!ヤバイよ、かあちゃん!!

カッコ良すぎて何かよく分からない汁が下半身から…(以下規制)

Z32オーナー達よ、絶対これは交換すべきだぞ、ウム。(超オススメ)



その後、一人駐車場で写真撮影大会。 周りの突き刺すような視線なんてへっちゃらサ!

気分よく会社帰りにZを運転して家に到着。 このコンテンツにて何度も登場してる実家車庫前で

車を止め、シャッターを上げ車庫入れ。 いっっつもココまでは問題無いんだけど…。

で、もう一度車に乗り込んで車庫入れして鍵しめて…サイドブレーキも引いたし問題ないよね?



車が勝手に飛び出したり、(爆)

禿げしくガソリン臭いとか、(激爆)

ポキッとアンテナ折れたとかサ。(核爆)



さぁ、後はマンションに帰るだ…



ゴホン…



えーーーーーーーっと…





な、何ですか? その地面の大きなシミは??





とりあえず触ってみるが、OIL系で無い事はすぐに分かった。

水っぽくサラッとし、かといって臭いも無くガソリンでも無さそうだ。

なーんだ、エアコンの水かよ。 やっぱ修理したてのエアコンは調子がイイね〜。







緑色でなければ、な。







「KING of 漏れmaster」 の称号は我の手にあり!!

自分の毛穴という毛穴からも、何か漏れてきそうなぐらいにショッキング。

そのまま車庫に停めてあるZの前に、脱力のまま倒れ込むと



ポタポタポタポタ、、、(以下同文)



「先生、急患です!! すでにクーラント2Lは垂れ流しかと!!」

「むっ、いかんな。 すぐにペットボトル、それに水を大至急で用意しオペの準備だ!!」

「まずは患部を開く。 ボンネット!!」 「ハイ!」

「むっ、ここからでは病巣が見えない。 まず輸血が先だ!ラジエターキャップ、開!」 「ハイ!」



熱っつぅぅぅぅぅぅぅ!(お約束)



「無理です先生! 熱くて開けれません!!」


「……。」



そんなやりとりがあったとか無かったとか。

とりあえず、なすすべがないんで放置プレイ。 ポンプが動いてない時は漏れもほとんど無いようだし。

掲示板にてその事実を報告すると、 「ヒーターホースじゃないっすかね?」

え?そうなの??  ヒ ー タ ー ホ ー ス ?



あぁ、なんて安く済みそうなパーツ名なんだ!!(歓喜)



Zよ、やっとお前もご主人様の財布の中身を分かってきたんだね。 嬉しいよ僕は!!

何か間違った考えのような気もするが、そう思わせるZがすごいのか、俺が単にバカなのか…。

もうこの際どっちだっていい。 数千円の部品で直るなら喜んでお金を出そう。

その後ディーラーに持ち込みリフトに上げ、私も立合いのもとサービスマンと確認。



「ん〜〜〜〜、Eg裏にあるヒーターホースですか…ね。」 「うほっ!やっぱりネ☆」

「何かこの金属部分の変色も気になりますが…。」



聞 こ え ま せ ん 。



とにかくこの際だし、その辺りにあるホース類は全部替えておいて! なーんて太っ腹。

念のため値段を確認するも、1個700〜2000円ぐらいなもの。 おっしゃ、まとめて面倒見るゼぃ!!

故障なんだけど妙に嬉しく、こんな気分にさせてくれるZって…最高ですかぁぁぁーーー!

そのままZは入院し、翌日には修理が完了するはず…だった。(過去形)



ま、ま、まさか、、、そ、そんな、、、ギャァァァァァーーーー!!!



Zを預けたその日の内にディーラーからTEL。 つーかさ、今の時間って22時回ってるよ??

こんな時間にディーラーから電話ってロクな事がないんだよな、、、ピッ! 「もしもし?」



「あの〜、ゴルさん今ね、Z囲んでサービスマン4人ほどで頭抱えてるんですよ、、、。」

(あらまぁ、こんな時間まで残業ご苦労さま、あんまりZ嬢をイジメないでね☆)



「真に申し上げにくいんですが…。」

(そんなに言いにくいなら言わなくても結構ヨ☆)













「Eg降ろさないと交換作業出来ないです…。」











鼻血ブ────ッ!!







予感的中と言うよりも、



悪寒的中って感じで。







おいコラ、ちょっと待て。 まぁ、落ち着け。 まぁ、そこに座れ。

こんなちーーーーーっぽけな、数千円のパーツ交換でEg降ろすってか??




ハイ、せーの。





























ブパパ、ブパパーーーー。

♪テテテン、テンテケテンテン、テンテケテンテン、テンテンテン♪

って、ヲイ。 どういう事?? 事情を説明してへあfsfdgふぁが…(崩壊)



「ゴムホースだけでなく、Eg裏側に付いてるクーラント用の金属パーツが腐食で穴が空いてまして、

どうやらそこからクーラントが漏れているんですが、そのパーツ自体はナットで止まっているんで

なんとか手探りで付け外しは出来そうなんですが、金属パーツなんで液体パッキンを塗らないといけなく、

それを塗るには目視で確認しながらでないと確実に塗れないんですよ。 それにはEgを降ろして…。」



もういい、みなまで言うな、、、お前いさんの言いたい事はよーく分かった。 要するにだな、





Egルームが狭くてダメポって事だよな。







Zではありがちな話しだよな。











もうちょっと考えろよ、○産自動車さんよぉぉ!!(ハァハァ)









気が動転して事情を理解出来ないっつーか、理解したくないっつーか、

とりあえず翌日の朝一に私がディーラーに出向いて現状を確認する事でその場の話しは収まった。

その時の電話で話したのだが、「金属パーツ/ゴムホース/金属パーツ」 の順番で接続されてる訳よ?

経年劣化や熱でやられるとするならば、どう考えてもゴムホースが先じゃねー??それがゴム先より先に

金属が腐食するなんてありえなくねー?? ってディーラーにガツン!と言ってやったんですよ、えぇ。

てめー!何処に目ぇ付けてんだゴルァ!ってね。





ハイ、俺が間違ってました。 m(__)m





見事に腐食し、錆びで穴の空いた金属部分をこの目で確認しましたとも。 つーか、想像以上に錆び錆び。

金属剥きだし部分はそうでもないんだけど、ゴムホースが被ってた部分のゴムを外すとそりゃぁもう…。

いくら錆止め剤がクーラントに入ってようが、結局の所ほとんどの成分は水な訳で、腐食は避けられない。

普段は見えない部分なだけに、定期的にホースだけでも外して確認すべきパーツですよ、アソコは。

ラジエター部のアッパーやロアホースに繋がってる、Egからきてる金属配管は肉厚があるんで簡単には

錆びませんが、Eg裏のパーツは径が細い分肉厚も薄く、錆びるならまずそこからなんでしょうね。



話しが少しそれけど、とにかくEg降ろせと。 あぁ、そう。 んじゃ話しは早いよね。



廃車…ですか??





ガクブル、出来ればそれは避けたいのよ。 おいコラ、ディーラー!!何か良いアイデア出して下さい。


「何とかインマニ外しただけで交換出来るかも…しれません。」

「その時にコネクター類はおそらく割れるんで、その部品代も加算されますが宜しいか?」


宜しく無い。 しかも出来なかったら工賃だけ取るってかオイ。 あぁ、打つ手無し。

崖っぷちZ!! この時点で俺の腹は半分決まっていたのだが、あることを思い出す。







「アレか! つ、ついにアレを出す時がきたか…。」







もしかすると特大の逆転劇。 一気にディアブロまでたどり着くやも知れぬ究極の最終奥義!!!





2003年度…























年末ジャンボ宝くじ20枚。(未開封)

















今、その封印を解く時がきたぁぁぁぁぁぁぁ!!!!







アル シアオ レイベト アセレベルセス ア ブラサ エベウエ フィ シタソエ イブ シアオ
アロゴゴロブラオ ソザウ モドリオ ファラルサオ ドゥー アぺ
我に耳傾けよ、そして我にすべての霊を従わしめよ、あらゆる霊を。
天空の霊、虚空の霊を。 神のあらゆる呪文と鞭とを我がもとに…。


















































 by−嫁



















我が魂の限りを尽くし呼び寄せた精霊達を一喝で…瞬殺。











フェアレディの未来はいかに…。









(前編・完)







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