悪魔のZ

〜一撃オフラインミーティング〜





2003年 8月 9日。

ある者は家族、そして又ある者は人生を賭け、大阪は南の果て「阪南」に本物の男達が集った。




























「第一回、おでん缶争奪ボーリング大会」



敗北すなわち、死。 負けた者は伝説の食材、「おでん缶」を食さなければならない。 「おでん如きで??」と、

その経緯をご存じない方もおられるかもしれないが、ここでは割愛させて頂く。 ようは「くそマズイ食べ物」である。

ちなみに、各自のボーリングの腕前は全くの未知数。 事前情報ではスコア100前後の勝負になりそうな予感だ。

ここで、大会会場到着順に猛者達を紹介しよう。 (敬称は以下全文省略させて頂きました。) m(__)m

まずは、



大会主催者であります、わたくし「ゴル」。

ボーリングは年3〜5回ぐらい。 平均スコアは100〜130か。

調子によっては100以下も多々あり。 気分屋さん。

目指すは悪魔のおでん缶で参加者皆殺し。












2番目に登場の黄色Z32「gyusyabu」。

あやしい色眼鏡でピンを狙う姿はまさにスナイパー。

見よ、この投球フォーム。 手なんかもう残像。

こう見えても今大会、破壊力ならNo1か!?












続いて登場、同じ銀Z32「マサ」。

光るものは俺に任せろ、若さ溢れる20代。

多数の三十路越えの年寄りよ、若さでねじ伏せてやる。

ちなみに、持ってるデジカメは盗撮可能。(しつこい)












まさ氏のZに同乗で参加、コペン乗りの「ケイ」。

「何で僕がココにいるんですか!?」 「何故!?どうして!?(泣)」

9日は休みとの情報を仕入れ、特殊工作員・マサを使って拉致。

これから何を食わされるかも知らず、不幸の生贄。












そこ退け、そこ退け、ウサギが通る。

湾岸で会ったが最後だぜ!! 33GT−Rを操る「赤ウサギ」。

ステアリングをボールに持ち替え、ココでも最速を目指す。

一番遠方からの参加でもあり、年齢からくる体力不足が勝敗を分けるか。











以上の5名がエントリー。 当初予定していたルールを変更し、このメンバーによる完全なる個人戦。

2ゲーム行い、各ゲームの最低スコアを出した人が罰ゲーム。 2人が生贄となるか、もしくは1人で

おでん缶の具材を2個食うか。 一人で逝くか、2人で逝くか…。

大阪は南の果てのボーリング場で、深夜0時を回ってるにも関わらず若者(私達も含む)で大賑わい。

30分待ちとの事だったので、申し込みを済ませゲームコーナーにてしばし休憩。

「いやぁ、ボーリングは下手くそなんですよ〜。」 「俺もなんスよ〜。」 とか言いながら、皆で牽制球の

投げ合い、探り合い。 すでに勝負は始まっているようだ。 皆、目が笑ってないぞ。


しばらくすると名前を呼ばれ、レンタルシューズを借りて皆スタンバイOK。 さぁ、大会スタート!!

1フレームの第一投目から、マサ・シャブの両氏がいきなりのガーター。 おでん缶が一歩近づく。

2フレーム目には赤ウサギ・ケイの2人もガーターで混戦模様。 つーか、レベル低すぎか!?(笑)

3フレーム目には赤ウサギ、4フレーム目にゴル・ケイがスペアを取り、ようやくスコアが華やかに。

5フレーム目にも私と赤ウサギがスペアを取るも、ケイが追いつき追い越せとストライク!!

半分の5フレームが終わった時点のスコアは、(投球順)



○ ゴル    −60 (1位)

○ マサ    −28 (おでんに最も近い男)

○ 赤ウサギ −57 (2位)

○ ケイ    −52 (3位)

○ シャブ   −31 (4位)



この時点で1位は私、僅差で赤ウサギ・ケイと続き、周回遅れ気味のマサ・シャブ。 このままフィニッシュか!?

次第に焦りが見え始め、「ヤバイ…マジでヤバイ…。」とつぶやきだす者も現れる。

しかし、6フレーム目にスコアが動きだす。 赤ウサギ・ケイがスペアを取り着々とスコアを伸ばし、

さらに赤ウサギの7フレームはストライク!! 一気に頭一つ抜き出て独走態勢か!? リアに輝く「R」のバッチは

伊達じゃねぇぜ。 どうしたフェアレディ軍団、VG30DEの実力はこんなものかーー!?

だが、この6フレームでシャブが奇跡のスペア!! 最後尾のマサを一気に引き離す。 マサ危うし!!


7フレでストライクを取るも、その後は伸び悩む赤ウサギ。 「一気筒死んでんじゃねーのか!?」

ケイもスプリットに阻まれ後半の延びがない。 「コペンじゃココが限界かーーーー!?」

9フレには私がストライク!! 後半伸びない赤ウサギに3ピン差まで詰め寄る。 「唸れぇぇ、Zぉぉ!!」

ここでシャブが怒濤の追い上げを見せ8・9フレと連続スペア!! 「お前らどけーーー!!」

トップ争いもさる事ながら、完全に取り残されたマサ。 「神さぁまぁ〜(半泣)」


最終の10フレーム。 順番でまず私が投げ、9ピン倒して合計「114」。 ここで7ピン倒せばトップの赤ウサギ、

緊張の10フレ、赤ウサギの一投目!!





ガーター。(お約束だな)





2投目は5ピンで合計「113」。 最終コーナーで追い上げるも、さすがのGT−Rも寸前で届かず無念の2位。

シャブの追い上げにあうも、10フレでストライクを出したケイが逃げ切りの3位。

4位のシャブを追いかけるマサに奇跡は起きるのか!?





起きてたまるかっつーの。





さて、1ゲーム目の結果発表ぉぉぉぉ〜!(♪パフパフ♪ドンドンドン)



1位−ゴル (114)

2位−赤ウサギ (113)

3位−ケイ (107)

4位−シャブ (91)

5位−マサ (69)



♪オデン、デッ、デデン♪ という事で、最初の生贄は文句無しでマサに決定。(はあと)

胸をなで下ろす他の猛者達。 はっきり言って皆トップを取る事が目標ではなく、いかに最下位にならないかを目指す。

うなだれるマサ。 顔からは血の気が無くなっていく様が目に見えて分かる。

かわいそうだが他人の心配をしている余裕はない。 次は我が身かもしれないのだから…。


しばしの休憩を挟み(年寄り回復タイムとも言う)、ファイナルの2ゲーム目へ。 泣いても笑っても最後。

ここ、ここが肝心だ。 緊張とプレッシャーの押しつぶされそうな雰囲気の中、いかに精神をつなぎ止める

事が出来るか。 もう、ボーリングの技術云々ではない。 いくつ修羅場をくぐってきたか、だ。

2ゲーム目開始の前に、圧倒的敗北を味わったマサの救済措置として、わたくし主催者よりハンディを提案した。

実はマサは今回のボーリング大会以前に「おでん缶」を食した経験があり、2ゲーム目も負けると3度目の

おでん缶の餌食となる為、さすがにアレを3回喰うと廃人となる可能性が非常に高い。

後に私が「傷害致死容疑でタイーホ」なんて事にもなりかねないのと、主催者側の意向としては出来れば未だに喰った

事の無い人に是非味わって頂きたいとの思いもあり、2ゲーム目はマサに20のハンディをあげた。

これにより、切羽詰まったのは4位のシャブ。 まさに主催者の思惑通り。(極悪)

ちなみに罰ゲームだけではなく、2ゲーム合計スコアが最もよかった優勝者には景品も用意していた。

1ゲームが終わった時点で主催者でありながらトップの私。 ええ、もちろん、



賞品あげる気マッタク無し。



賞品は取らせず、おでん缶だけを参加者に喰わす。 コレが本当の狙いなのだよ、ウフフフ。

さぁ、2ゲーム目がスタート。 投球順は1ゲーム目と同じ。 まずは私の第1投はキレイなカーブを描き、



ストライク!!



参加者達のブーイングが心地よい。 地獄に落ちるがいい愚民どもめ!!フハハ───。

私は3フレもストライク、4フレにスペアと他を大きくリード。 賞品を渡す訳にはいかないのだよ。

他の人はというと、さすがに慣れてきたのかガーターも出さず、コツコツとスコアを重ねていく。

3・5フレにはケイ、4フレに赤ウサギがスペア。 ここでマサが大爆発。 3フレでスペア、続く4フレでストライク。

さっきの1ゲーム目は俺たちを騙してたのか!? でも1回負けは負けだけどね。

唯一、数字だけが並ぶ愛想のないスコアのギュウシャブ2001。 この辺りで焦りの色が見え始める。





ぐっは─────!!














5フレーム終わった時点でのトップは私の「74」、続いてケイが「62」、3位浮上のマサ「51」。

以下ザコキャラ。(笑) 最下位はシャブ「41」、4位は以外とスコアが伸びない赤ウサギ「42」で1ピン差。

この辺りで 「私の負けは無い」 と確信。 ケイは最も安定したフォームで第一ピンを外す事なく堅実。

マサは 「ハンディ20」 があるんで余裕。 どうやら 「シャブ vs 赤ウサギ」 の対決模様。

赤ウサギも実は1度おでん缶の犠牲になった事があり、主催者の狙いとしてはシャブに食って頂きたいのが本音。

いや、本音を言えば私以外の全員が食って悶える様を、1段高い所から眺めるのが私の野望。

この辺りからシャブの様子が変になる。 目の焦点も合っていない。

赤ウサギが投げる度に、後ろから何やら小声でブツブツ言いだし始めた。 しきりに手を横に振りながら、



「…がれ……曲がれ………曲ぁがぁれぇぇ……。」



どうやら超能力で赤ウサギの投げたボールを曲げようとしているらしい。 敵に回したくないタイプだ。(汗)

たんたんと投球は進み、私は7・8フレームに連続スペアで100オーバー。 一切の手抜き無しで圧倒的に差を広げる。

「君達とはモビルスーツの性能が違うのだよ、この旧ザクどもめ!!」 私もだんだん本性が現れてきた。(笑)

マサは最初の1ゲーム目は何だったの??と、問いつめたいほどの大爆発。 6・7・8フレームを

スペア・ストライク・スペア、で単独2位。 赤ウサギは超能力に邪魔されながらも6フレでストライク。

しかし、追いつめられたシャブの 「念」 が効いてきたのか、赤ウサギのその後は泣かず飛ばずのスコア。

機械のように第一ピンを外さなかったケイだったが、これまたシャブの 「念」 の影響を受け8フレで痛恨の1本倒し。

シャブといえば8フレで起死回生のストライク。 首の皮一枚でなんとか残ったか。 9フレが終わった時点のスコアは、



1位− ゴル (121)

2位− マサ (115)

3位− ケイ (89)

同点最下位− 赤ウサギ・シャブ (83)























くぅ───────っ、シビレるぜ!! これで私とマサの負けはありえないだろう。 おでんは下3人に絞られた。

ケイといえども安心は出来ないスコア。 10フレだけに、ストライクかスペアを出せば3回目が投げられる。

緊張の3人、余裕の2人。 ぐふふ、、、さぁ、落ちこぼれ3人衆よ!!戦えぇぇ!!蹴落とし合うがいい!!

泣いても笑っても最後の投球。 筋書きのないドラマは生まれるのか!! 私とマサは投球を終え、まずは赤ウサギ。







念入りに球を磨くウサギさん。















相変わらず呪文を唱えてるシャブ、膝が震え落ち着かないケイ。 GT−Rが大地を蹴り加速しながらピンへ向かう!!

「河豚を食べるなら是非とも当店にお越し下さ───い。 とりゃ───!!」



ガシャ──ン



「うが─────っ。」



微妙な8ピン倒しで合計スコアは「91」。 コレで俄然有利になった次の投球者ケイ。 3ピン倒せば負けはない。

しかし、さすがに緊張するケイ。 ここで絶対にやってはいけないのがガーターだぞ。


やけくその赤ウサギ。 「オラオラ、ガーター出せや!!\(`д´)/ゴルァ!」

気が付けば呪文が変わってるシャブ。 「俺はできる、俺はやれば出来る男だ……(ブツブツ)……。」



異様な雰囲気の中、軽量である利点をいかし、出足鋭く投球動作に入るコペンのケイ。



「おでん缶、嫌だぁぁぁ───────!!」 ゴロゴロゴロ…



緊張とプレッシャーか、はたまたシャブの呪文、ウサギの脅しが効いたのか!? ボールはスルスルとセンターを外す。


「ガーターまで逝かんかい!!」 「曲がれ……曲がれ……(ブツブツ)。」


ガシャ…



ボールはかろうじで端のピンを捕らえ、生きながらえた4ピン倒し。 最終的に計8ピンを倒し、合計スコアは「97」

罰ゲームを逃れ、大喜びのケイ。 「ふぅ〜、助かったぁ。」



赤ウサギの運命はコイツが握ってるといっても過言ではない。 人呼んで 「電脳街のファンタジスタ」 シャブの登場。

赤ウサギとは微妙な点差。 8ピンで同点、9ピン以上で勝ちが確定する。 ここでシャブの2ゲーム目の統計を見ると、

9フレまでに9ピン以上倒したフレームは僅かに3つ。 敗色濃厚だな。(笑)

「俺は出来る、出来る、きっと出来る………。」 相変わらず自己催眠をかけるようにブツブツ言ってる。

丁寧にボールを磨き、投球動作に入るシャブ。 運命の10フレ第1投目!!


「俺は出来る──────!! だりゃ───!!!」  ガシャ──ン!


ボールは若干右にそれ、第一ピンを外すも7ピン倒し。



すっげー微妙。(笑)



残るピンは3本。 1本倒しなら同点、2本以上で勝ち、外すと…。 ガクガク(((t)))ブルブル

見てるコッチまで緊張してきた。(笑)  こんな結末を誰が予想しただろう、ドラマティック・ボーリング!!

皆が見守る中、シャブが最後の投球動作に入る。








ドクン、 ドクン、 ドクン、











「とりゃ──!  とりゃ──  とりゃ─ぁ…

















ガッシャーン!!

















奇跡のスペア───!!!





さすが河内長野が生んだミラクルボーイ、やる時はやるゼ!! 全員の投球が終わり、最終結果発表。

(カッコ内は2ゲームの合計)



○ ゴル    −128 (242) 優勝!

○ マサ    −115 (184+20ハンデ)

○ 赤ウサギ −91 (204) おでん缶

○ ケイ    −97 (204)

○ シャブ   −99 (190)



ここでマサに続き、赤ウサギの罰ゲームが決定した。 ホッとするおでん缶から免れた3人。

そして、ガックリ肩を落とす2人。







目が笑ってないぞ。















さぁ終わったぞ、と片付け始めようとしたその時!!、身も凍る衝撃の発言が負け犬2人から出た。


「確かに1ゲームは負けたけどよ、2ゲーム合計ではどうよ?」 byウサギ

「そうッスよね、合計ではそこんとこどうなんだよ、ゴルァ!!」 byマサ


あらためて言っておくが、ルールは 「各ゲームでの最下位が罰ゲーム」 という話しでスタートした。

合計スコアでの罰ゲームなど当初から無いにも関わらず、今にも暴れ出すかの勢いで吠える2人。

片隅では ポカ───────(D)───────ン とたたずむシャブ。


「いや、ちょっと待ってよ、そんなルールは…。」 byシャブ


まさに一触即発。 危険だ!危険すぎる。 おでん缶を食う事が確定した2人に怖いものはない。

当然、納得がいかないシャブ。 そんな理不尽な話しなどあるはずが無い。

100%シャブ氏の言い分の方が正しいのは分かっている。 ここは主催者として納めなければ!!


「ちょ、ちょっと待って下さいよ皆さん…分かりました、ここは主催者の決定に従って下さい。」














「…ギュウシャブ、食え。」 神の声







「そ、そんな御無体な────────────!!」 byシャブ



すまぬシャブよ。 こうするしか場を納める方法が無かったんだ。(狙い通り)

つー事で、おでん缶罰ゲームの生贄は 「マサ・赤ウサギ・シャブ」 の3人に決定。 パチパチィ〜

とりあえずは支払いをサッサと済ませ、ゲームコーナーに場所を移した5人。 お次はゲーム大会。
























開催当初からの予定であった車ゲーの 「バトルギア2」 にてトーナメント方式。 私がボーリング合計で優勝したため、

宙に浮いた形となった「優勝賞品」をこのバトルギアの勝者にあげる事にした。 その結果は、























と、いう事でマサが優勝。 「おでん缶&優勝賞品」 の2缶、いや、2冠達成!! おめでとう御座います。

優勝賞品は、私が以前にヤフオクでなんとなくゲットした直径3cmほどの「Zエンブレム」。

何に使うか、何処に付けるべきなのかは不明。 でもちゃんと桐の箱に入っているのでなかなかの一品かと。

ちなみに、当時の落札価格は1800円ぐらいだったと記憶します。



一旦、バトルギア大会は終了したんですが、先ほどのシャブの強引な罰ゲーム決定に少し心を痛めていた(嘘)私は、

ここで救済措置を与える事に。 私とシャブでバトルギア対決し、「シャブが勝てばおでん缶は無しで」

というルールにて勝負。 この時までのゲームの実力ではシャブが一歩リード。 しかし私には秘策が。

このゲームが上手なケイに、速く走るコツを実はコッソリ教えてもらっていたのだ。(笑)

ケイ曰く 「壁とか障害物にぶつからなければ速く走れますよ (ヒソヒソ)。」  そのコツ、頂きである。

さぁ、スタート。 私のランエボが一歩リード。 そのまま壁に当たらないようにだけ気をつけて走行。





で、楽勝。(笑)





勝てるつもりでいたシャブ。 「なんでやねん……なんでやねん……。」

これぞ出来レースなのだよシャブ君。 君はおでん缶からは逃れられないのだよ。 アハッ!

(主催者だけ) 大満足で阪南ボウルを後にし、処刑場となる阪神高速湾岸線、泉大津PAへ移動した。



海沿いに下道を10分ほど走り、泉佐野南ICより湾岸線へ突入。 もちろん、プチ首都高01モード(笑)。

先頭はシャブ、そして私、マサ(ケイ含む)、赤ウサギの隊列。 徐々にペースを上げていくシャブ。 いい音させてるぜ。

○40kmで流していたシャブを私が右からパス。 ○60kmまで引っ張っる。 ここでバックミラーをふと見ると、

いつの間ににやらケツには 「やけくそ赤ウサギGT−R」。 (笑)

このステージで勝てるはずもない。 威圧感にビビッてしまい、逃げようとアクセルON!!

すると、ここで私のZが全く吹け上がらなくなり、前後に車体が震えだす。 燃料がカットされてる雰囲気。

リミッターはカットしてあるんですが、それ以前にリミッターが効く速度域でもないのに…。



シャブの怨念が効いてきたか??



念のためAFCのダイヤルを走行中に慌てて±0にもどす。 危うく「悪魔のZ」のコンテンツ一つ増やす所だった。(汗)

赤ウサギに軽ぅ〜くパスされ、私はペースを落としながら、泉佐野PAに到着。 到着するやいなや、



「ゴル氏、えらい白煙が出てましたよ。」 by赤ウサギ



ガ───────(t)─────────ン!!

あぁ、やっぱり。 言ってほしかったような、言わないでそっとしてほしかったような…。

何はともあれ、無事全員PAに到着し整列。


























ここで写真撮影大会に。(笑) 皆、持参のデジカメでパシャパシャ撮りまくり。 私自身も山盛り撮った

んですが、夜間の蛍光灯下での撮影という事もあり、自慢のサイバーショットがピンボケまくり。

かろうじで写ってた1枚だけ。 私も三脚持って行けば良かったなぁ〜。


しばしの撮影大会も終わり、さていよいよ罰ゲームと逝きましょうか!! 最上階(何階か忘れた)の展望フロア

まで上がり、テーブルと椅子を確保。 確保と言ったものの大げさで、ほとんど人も居なくてガラガラ。

ブルー照明のムーディーな展望台に居るのはベッタリアベック数組と私達だけ。 完全に浮いている私達。(笑)

物音すらしないマッタリとした雰囲気の中、おでん缶をひろげ騒ぎ出し、ムードをブチ壊すあやしい軍団。

愛を語り合う横でおでん缶を語る暴君。 当日のアベックの方々、ホントすいませんでした。(思ってねーよ)

周りなど一切気にせず、さぁ罰ゲームの始まりだぜ。 まず、赤ウサギ氏が悪魔のおでん缶を開封。

コレだよ、コレ!!鼻の奥に突き刺さる異臭。 大丈夫か?? 周りの誰かに通報されてないか??

まず、敗者達による食べる具材選びのジャンケンから。 最初はグー!!と始まり、勝った順番は、

シャブ・マサ・赤ウサギ。 悪運がつよいぜシャブ。 実はこの具材選びこそが死の順番とも言えるのだ。

一番マシなのはコンニャクだろう。 何せあの悪名高き、「どこがやねん!!」 とつっこみたくなる関西風ダシ

を一番吸い込んでないはずだからだ。 間違いなくシャブはコンニャクを選ぶはずだ。 残る2人の死は確定か!?

息を飲む敗者2人、運命を握るシャブの選んだ食材は、、、







「んじゃ、ちくわで。」







なんでやね─────────ん!!

もうね、彼の考えてる事は凡人の私達には理解出来ない。 普段から 「俺、神な。」 とか言ってた訳が

少しだけ分かった気がした。 あえてダシがしみ込んだ 「ちくわ」 を最初にチョイス。 負けたよアンタには。

「ハードルは高い方がイイ。」 チャレンジ精神旺盛。 さぁ、食ってみるがいい!!






狙いを定めて…




















パクリ。





















「モグモグモグ…。」

さぁ、悶えろ!! 床に転がれ!! 泣き叫ぶがいい!! (主催者側の視点より)



「…何か鯖の缶詰みたいな味ッスね。 モグモグ…。」  「美味くはないけど、食べれますよコレ。」









おでん缶キラー現る。









なんたる強者、なんたる猛者、なんたる味音痴。 コイツには何やっても勝てない…本気でそう思った夏の想い出。

「でもホラ、こう、オエーッとか、そんなの無いッスか??」

「え??別に。 皆さんが普段から良いもの食い過ぎじゃないですか?? モグモグ…。」





普段おまいは何食ってんだ??





予想外のリアクションで何事もなかったかのように振る舞うシャブ。 マジまいった、降参です。

さて、お次はマサ。 一度はこの「おでん缶」を経験した実績もあるが、果たして今回はどうだろう。

選んだ食材は「こんにゃく」。さすが経験者という所だろうか、「一発の笑い」を取るより体に優しい食材選択。

ここで主催者権限により「こんにゃく以外で、な。」とか思ったが、まだ若く将来もある身。 かんべんしてやろう。

こんにゃくを口に近づけるも鼻の奥に突き刺す異臭。 手は食べようとしても脳が拒絶反応を示し、身体に対して

「やめろ!」と危険信号を発信する。 しかし、周りの雰囲気がそれを許すはずもなく、いざ勝負。



「(ゴクッ)……では…逝きます。」








まずは様子見の1/3噛み。















「う、うわぁ、口の中で臭いが広がる〜(モグモグ)、あぁ…(モグモグ)」

少し喰っては「うわぁ〜」、また少し喰っては「うわぁ〜」、ちょっとずつ喰っていくマサ。

少し噛んでは口の中で味わうかのように舌の上で転がしている。



そんなに嫌なら一口でいけ。



以外と味わってる様子のマサ。 「いやコレ(モグモグ)、口から無くならないんですが。(モグモグ)」

飲み込む事を脳が拒絶反応を示しているようだ。 人間の体とはつくづく良く出来たものだ、と関心したその時、



「そうなんですよ(モグモグ)、無くならないんですよねぇ(モグモグ)。」 byシャブ





「まだ喰ってんのかよ!!」





「いや、まぁ(モグモグ)、味は鯖の缶詰ですがね(モグモグ)。」

だからもう、それはいいってば…。



そんなこんなでマサの罰ゲームはとりあえず終了。 ふっ、イイ夢見ろよ。

ここで最後の生贄、赤ウサギの登場。 残された具材は死あるのみ。 心配するな! 屍は拾ってやる!!

残りの具材を以前に私が撮った画像で紹介しよう。























この中から選べ、と。 私が言うのもなんだが仮に私が選択するとすれば……「この場から逃げる」だな。(マジ)

ホントよくやるよ、この人達って…。(笑)

箸で具材をつまんでは返し、つまんでは返し。 いっこうに決めかねる赤ウサギ氏、いや、死。

正解は 「さつまあげ」 だと思うぞ。 「つみれ」 は汁を吸いすぎて危険、「卵」 は黄身の色がかなりヤバイ。

さぁどれを選ぶ!! 悩む赤ウサギが何やらブツブツ言っている。 「……はアレだし……もなぁ…。」



「んじゃ、オフミのネタ的に『つみれ』で。」





そんな心配せんでいいわい!



主催者的にはありがたいけど、自分の身を考える方が先だと思うぞ(笑)。 まぁいい、さぁ食え。









































「うぷっ。」 「く〜っ、たまらん〜(モグモグ)」

そうとう苦しそうだ。 いいぞ〜いいぞ〜、そうだその顔だぁ〜その苦痛の表情をもっと俺に見せろ!!!


「いやこれ、マジで口から無くならんぞ!(モグモグ)、流し込んでイイっすか?(モグモグ)。」

私もそこまで鬼ではない、お茶ぐらいは飲むのを許可してやろう…と、思ったら。





「押し込みたいんで残ってる『ちくわ』も食ってもイイっすか??」



グッジョブ!! あんた最高ダヨ!!!


「う゛〜〜(モグモグ)、ますます無くならねーヨ。(モグモグ)」


当たりめーだヨ!!





「ホント(モグモグ)、無くならないですよね。(モグモグ)」 byシャブ


…すっこんでろ。





とりあえず罰ゲームは全員終了。 そして、まさかの全員完食、ミッションコンプリート。







で、残った食材広げて

食感等のインプレを皆で話してたら、

















「卵も食べましょうか??」 byシャブ



「………。」



あっさり完食。 こうして 「第一回おでん缶争奪ボーリング大会」 は死者も出ず、無事に幕を閉じた。


































外を見ると、すでに夜が明けていた。


戦いは終わりを告げ、

何事も無かったかのように男達はその場を解散し、

世間の雑踏に紛れて消えていった…。















そう、

























新たな食材を求めて…。









♪オデン、デッ、デデン……

♪オデン、デッ、デデン……



( つづく )







おまけ動画。








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