悪魔のZ

〜悲しみの湾岸線<番外編>〜





( 悲しみの湾岸線・その後… )



妙なテンションのまま、出島ICを降り嫁の実家へ直行した。

実はこの日、南森町ICから乗る前に嫁に電話していた。 実家に寄ってるから迎えに来いとの事。

そんな時に事故るとはマッタク…。 しょうがない、約束だ。

ステアリングを右に切るとかなりの異音がする。 幸いにも嫁の実家へはICを降りて左・左・左で到着。

不幸中幸いか。



いつもの指定席である、嫁の実家手前10mに停車。

バツの悪い事に、丁度計ったかのようなタイミングで義母が犬のエサをやりに玄関に。

アッチコッチに向いたヘッドランプの光がミラーボールの様に義母を照らし出す。

真夜中に怪しげな車。 かなり不振そうにコッチを見ている。 早くその誤解を解いてあげなければ。





私 「お母さ〜ん、僕ですよ〜。」(ニッコリ)


義母 「なんや、アンタかいな。 どないしたん、いつもと車が違うやん?」


私 「何言ってんスか〜、いつもと同じ車ですよ〜いやだなぁ〜。」(半笑)


義母 「なんか違うドエライ音してへんかった?」


私 「なんにもイジってないですよ〜。結婚しておとなしいもんスよ〜。」





少々の後ろめたさを感じつつ、「(ウソはない、嘘などない!!)」と、自分に言い聞かす。



嫁が実家で待っていた事は、神は俺に味方している。 もし、事実を話す時に嫁と2人っきりなら…

今、コレを書きながら想像しただけで体温が2℃ほど下がった。



でもさすがに両親の前で私をブチのめす事などしないだろう。 嫁の立場ってモンがある。

家に上がりしばらくの間、義父・義母・嫁とたわいもない話し。 クッ、話しを切り出すきっかけがほしい。

クロスカウンターを叩き込むべく、絶妙の話しを切り出すタイミングを計る…。




義父 「エライ遅かったなぁ〜、仕事か??」




ヨシキタ──────(゜∀゜)────────!!



これだ、ナイスだオヤジ!! この左にドンピシャで右クロスを重ねてやるぜ──!!







俺 「いや〜、ついさっき湾岸で事故っちゃって。エヘッ」 (首は可愛く45度)







決まったぁぁぁ!! スピード、角度ともに申し分ナシだ。

死ねやぁ力石ぃぃぃぃ───!













嫁 「…殺(と)るぞ。」









俺 「いや、あの…」



















嫁のトリプルクロス


カウンタ────が炸裂!!










…俺ぁ燃え尽きたぜ、、丹下のおっさんよぉ、、、。

四角いリングの中にぁ〜獣が潜んでやがる、、、ぜ、、。



ココでは書けないようなDV(ドメスティック・バイオレンス)を受けながらマンションに帰宅。



場所を変え、第2ラウンドの鐘が鳴る。 カ───ン!!






「自分で直せ」

「来月から小遣いナシ」

「廃車しる」







「逝ってヨシ」









永遠に続くと思われた言葉責めがおわり、、、



















放置プレイ。



















「女王様ぁぁぁ〜。」(´Д`)ハァハァ




も、もっとぉぉ〜




(まだ続く…)











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